ご飯ですよ
食事が楽しみだった時代、子供たちは「ご飯ですよ」の声を聞くと、すぐにいつもの所にすわった。そして、目の前に並べられていく料理を見て、声を上げる。好きな物があるかな、何から食べ始めようかなど、食べ始めるのを待つ間、子供たちはとてもうれしそうにしている。「お父さん、早く」と言う子もいるし、 おはしを持って、すぐに食べ始められるように準備をしている子もいる。みんなの顔に喜びがあふれている時代だった。
時代が変わり、「ご飯ですよ」と言われても、子供たちがなかなかテーブルに来てすわろうとしなくなった。「もうテレビはけして」と母親に何回も言われて、やっと「はい」と返事をする。見たい番組が始まるまでに食べてしまおうと思って、食事中に何度も時計に目をやる。そして、番組が始まる前に、「ごちそうさま」と言って、テレビが置いてある部屋へ行くようになった。
それから何年かして、今度は横に置いた小さな画面を見る時代が来た。「むこうに置いてきなさい」と親にしかられると、いやそうな顔をしてそうするが、ときどき音楽が耳に入ると、 「ちょっと」と言って部屋を出て行く。そして、もどってきて、急いで食事をすまし、 「ごちそうさま」と言って部屋を出て行く。時代が変化すると、食事の風景も変わると言うが、子供たちが食事をするときの姿を見ても、それがよくわかる。
時代が変わり、「ご飯ですよ」と言われても、子供たちがなかなかテーブルに来てすわろうとしなくなった。「もうテレビはけして」と母親に何回も言われて、やっと「はい」と返事をする。見たい番組が始まるまでに食べてしまおうと思って、食事中に何度も時計に目をやる。そして、番組が始まる前に、「ごちそうさま」と言って、テレビが置いてある部屋へ行くようになった。
それから何年かして、今度は横に置いた小さな画面を見る時代が来た。「むこうに置いてきなさい」と親にしかられると、いやそうな顔をしてそうするが、ときどき音楽が耳に入ると、 「ちょっと」と言って部屋を出て行く。そして、もどってきて、急いで食事をすまし、 「ごちそうさま」と言って部屋を出て行く。時代が変化すると、食事の風景も変わると言うが、子供たちが食事をするときの姿を見ても、それがよくわかる。