浜の教室
浜に出てみると、広げた網を前にして、お年寄りと小さな女の子が腰を下ろしている。 父親が海に出ている間、おじいちゃんの手伝いをしているのだなと想像して近くに行ってみると、女の子がお年寄りを見習うようにして、ゆっくり、それでも、休むことなく手を動かしている。たまに、輝くような笑顔を見せるのは、きっとおじいちゃんに「じょうずにできたな」 とか 「なかなか見どころがあるな」 とでもほめられたのだろうと、また想像する。
少し離れた所では、男の子たちが、 大工仕事で大騒ぎしている。 のぞいてみると、浜に流れてきた木を使って、 小さな船を作っていた。一番年上に見える男の子が、あれやこれやと指示を出している。 一度海の方へ行ったが、すぐに戻ってきた。どこか具合が悪かったのだろう。 少しの間いろいろ触ってみてから、小さな職人たちは、切ったり、削ったりを続け、もう一度海へ走った。 しばらくすると、子供たちの明るい声と大きな拍手が聞こえてきた。 今度はうまく浮かんだようだ。
この小さな漁村では、網も船も必要な物はみんな、自分たちの手で作るのだそうだ。 お年寄りや年上の子供、誰に限らず先生役になって、伝統の技術を伝える。船の作り方を教えるのは、 海に出ない日の男たちの大切な役割だ。若者たちが一人前として認められ、仕事の仲間として受け入れられるにあたっては、教えられた技術がそこそこ身についているかどうかが問われる。 その厳しい条件を満たしてやっと、一人前だ。
年上の者たちが、自分が身につけた昔からの生活の知恵を、長く伝えられてきたものづくりのわざを、次の年代の者たちに伝える。 村の生活をみんなの手で守り、続けていくのだとの思いとともに伝える。浜では今日も、おじいちゃんのそばにすわって、「ほめられたらうれしいな」 と思いながら女の子が網作りを学び、男の子たちはうまく浮かぶ船を作ろうと工夫をこらす。 何年も変わらぬ営みがこれからも続くに違いない。
少し離れた所では、男の子たちが、 大工仕事で大騒ぎしている。 のぞいてみると、浜に流れてきた木を使って、 小さな船を作っていた。一番年上に見える男の子が、あれやこれやと指示を出している。 一度海の方へ行ったが、すぐに戻ってきた。どこか具合が悪かったのだろう。 少しの間いろいろ触ってみてから、小さな職人たちは、切ったり、削ったりを続け、もう一度海へ走った。 しばらくすると、子供たちの明るい声と大きな拍手が聞こえてきた。 今度はうまく浮かんだようだ。
この小さな漁村では、網も船も必要な物はみんな、自分たちの手で作るのだそうだ。 お年寄りや年上の子供、誰に限らず先生役になって、伝統の技術を伝える。船の作り方を教えるのは、 海に出ない日の男たちの大切な役割だ。若者たちが一人前として認められ、仕事の仲間として受け入れられるにあたっては、教えられた技術がそこそこ身についているかどうかが問われる。 その厳しい条件を満たしてやっと、一人前だ。
年上の者たちが、自分が身につけた昔からの生活の知恵を、長く伝えられてきたものづくりのわざを、次の年代の者たちに伝える。 村の生活をみんなの手で守り、続けていくのだとの思いとともに伝える。浜では今日も、おじいちゃんのそばにすわって、「ほめられたらうれしいな」 と思いながら女の子が網作りを学び、男の子たちはうまく浮かぶ船を作ろうと工夫をこらす。 何年も変わらぬ営みがこれからも続くに違いない。