문법
문법
~もしない
~하지 않다◎ 「それも~ない」의 부정형을 강조하는 표현.
1. あんなことを言われるとは、思いもしなかった。
그런 말을 들을 줄은 생각도 하지 못했다。
2. 社長はよく見もしないで、「全然だめだ。もう一回、全部書き直せ」と言う。
사장은 잘 보지도 않고, 「전혀 안 된다. 한 번 더, 전부 다시 써라」고 말한다。
~っこない
어떻게 ~할 수 있겠나◎ 구어에서 불가능함을 강조하는 용법으로, 주로 경멸하거나 낮춰 보는 뜻으로 쓰임.
1. 無理です。私なんかにはできっこありません。
무리입니다。저 같은 사람은 도저히 할 수 없습니다。
2. 相手は前回の優勝校だよ。勝てっこないって。
상대는 지난번 우승 학교야。이길 수 없어。」
읽기
普通の人間として、私は女に対して冷淡ではなかった。けれども、年の若い私の今まで経験してきた環境からといって、私はほとんど交際らしい交際をしたことがなかった。それが原因かどうかは疑問だが、私の興味は、道で出会う知りもしない女に向かって多く働くだけであった。先生の奥さんには、この前玄関で会ったとき、美しいと言う印象を受けた。それから会うたびに、同じ印象を受けないことはなかった。★しかし、それ以外に、私はこれと言って特に奥さんについて語るべき何物も持たないような気がした。これは奥さんに特色がないというよりも、特色を示す機会が来なかったのだと解釈する方が正当かもしれない。しかし、私はいつでも先生に付属した一部分のような心持ちで奥さんに接していた。
ある時、私は先生のうちで酒を飲まされた。その時、奥さんが出て来て傍で酌をしてくれた。先生はいつもより愉快そうに見えた。奥さんに「お前も一杯飲みなさい」といって、自分の飲み干した盃を差し出した。奥さんは「私は・・・・・」と遠慮しかけたあと、迷惑そうにそれを受け取った。奥さんはきれいな眉を寄せて、私の半分ばかり注いであげた盃を、唇の先へ持って行った。奥さんと先生の間に下のような会話が始まった。
「珍しいこと。私に飲めとおっしゃったことはめったにないのにね」。
➀「お前は嫌いだからさ。しかし、たまには飲むといいよ。いい心持になるよ」。
「ちっともならないわ。苦しいばかりで。でも、あなたは大変御愉快そうね、少しお酒を召し上がると」。
「時によると、たいへん愉快になる。しかし、いつでもと言うわけにはいかない」。
「今夜はいかがです」。
「今夜はいい心持ちだね」。
「これから毎晩少しずつ召し上がるといいですよ」。
「そうは行かない」。
「召し上がってくださいよ。そのほうが寂しくなくっていいから」。
先生のうちは夫婦と下女だけであった。行くたびにたいていはひっそりとしていた。高い笑い声などの聞こえるようなことはまるでなかった。ある時は、うちの中にいる物は先生と私だけのような気がした。
「子供でもいるといいんですがね」と奥さんは私の方を向いて言った。私は「そうですね」と答えた。しかし、②私の心には何の同情も起こらなかった。子供を持ったことのないその時の私は、子供をただうるさいもののように考えていた。
「一人もらってやろうか」と先生が言った。
「もらいっ子じゃ、ねえ、あなた」と、奥さんはまた私の方を向いた。
「子どもはいつまでたったってできっこないよ」と先生が言った。
奥さんは黙っていた。「なぜです」と私が代わりに聞いた時、先生は「天罰だからさ」と言って高く笑った。
(夏目漱石)『こころ』より)
CHECK
Q1 「お前は嫌いだからさ」とあるが、どういう意味ですか。
Q2 「私の心には何の同情も起こらなかった」のはなぜですか。