放課後久しぶりに、ぼくは、サッカー部の部室を訪れた。
방과 후 오랜만에 나는 축구부의 부실을 찾았다。
全員が集合して、夏の合宿の計画を立てていた。
전원이 모여 여름 합숙 계획을 세우고 있었다。
強化合宿と銘打っているが、僕の知る限り、このチームが、合宿によって強く生まれ変わったことはない。
강화 합숙이라고 내걸고 있지만, 내가 아는 한 이 팀이 합숙을 통해 강해져 다시 태어난 적은 없다。
皆で、何が何だかわからないけど、ボールを追いかけて走り回ろうと言う意欲を持つ日々なのだ。
모두가 무슨 일인지도 모르고 있지만, 공을 쫓아 뛰어다니자고 하는 의욕을 지닌 나날이다。
そして、それが、この上もなく幸せなのだった。
しかし、それを解明するつもりは誰にもない。
★走ること、ボールを追うこと、そして、そうすることで作り上げる空間を味わい尽くすのだ。
★달리는 것, 공을 쫓는 것, 그리고 그렇게 해서 만들어내는 공간을 마음껏 음미하는 것이다。
「あれ、時田先輩、どうしたんですか、珍しい」。
「어라, 時田先輩, 무슨 일이에요, 신기하네요」。
後輩の安部が声を上げた。
桜井先生も、どうしたのか、というように眉をあげて、僕を見た。
桜井先生도 무슨 일인가 싶다는 듯이 눈썹을 치켜올리며 나를 보았다。
ぼくは、初めて、この部屋を➀窮屈だと感じた。
「ちぇーっ、僕が来ちゃいけねえの?」。
皆、笑って、僕のために席を空けた。
ぼくは、合宿計画を書きこんだ髪を手に取ってみた。
나는 합숙 계획이 적혀 있는 종이를 집어 들어 보았다。
もちろん、そこには、僕のための計画はない。
けれど、僕が蹴ったボールは、いつも部室に転がっているし、僕が書いた落書きもロッカーのドアにある。
하지만 내가 찬 공은 언제나 부실에 굴러다니고, 내가 그린 낙서도 로커 문에 있다。
「なーんか、練習してえな。いいでしょ、先生、たまには」。
「뭔가 연습하고 싶다. 괜찮죠, 선생님, 가끔은」。
「かまわないよ。ただし、足手まといになるなよ、ずっと練習してないんだから」。
「괜찮아. 다만 방해가 되지 마, 계속 연습을 안 했으니까」。
「そういうのって、強いチームの言葉でしょ」。
僕は、久しぶりにグラウンドを駆け巡った。
マネージャーの女の子たちが、嬉しそうに叫んでいた。
ここには心地よい物が確かに存在している、とぼくは思った。
여기에는 기분 좋은 무언가가 분명히 존재한다고 나는 생각했다。
死に至る孤独も、とらえどころのないダンディズムも姿を現さない。
죽음에 이르는 고독도, 잡히지 않는 댄디즘도 모습을 드러내지 않았다。
ユニフォームは相変わらず、体に吸い付き、気持ち良い。
유니폼은 예전 그대로 몸에 달라붙어 기분이 좋았다。
それなのに、ぼくは、②それらをやがて失う。
僕は、ここで、確かに勉強していた、と今になって思う。
나는 여기서 분명히 공부하고 있었다고 지금 와서 생각한다。
ここを離れることになって初めて、そのことに気づく。
여기를 떠나게 되고서야 비로소 그 사실을 알게 되었다。
永遠にグラウンドを走っていたのではわからなかったであろう何かを、ぼくは確実に、体の内に残しつつある。
영원히 그라운드를 달리고만 있었다면 알 수 없었을 어떤 것을、나는 확실히 몸 안에 남기고 있다。
汗が目に入って痛い。
しかし、それが痛みだけではないことを、今、僕は、走りながら悟っていく。
하지만 그것이 아픔만이 아니라는 것을、나는 지금 달리면서 깨달아가고 있다。
(山田詠美『僕は勉強ができない』文春文庫より)
야마다 에이미 『僕は勉強ができない』 문춘문고에서
CHECK Q1 「ぼく」がサッカー
部の
部室を
窮屈だと感じたのはなぜですか。
「ぼく」는 축구부의 부실을
답답하다고 느낀 것은 왜입니까?
An
後輩や
先生が「どうしてここにいるのか」という
目で「
僕」を
見たから。
후배들과 선생님들이 「왜 여기 있는 거냐」는 눈빛으로 나를 보았기 때문이다。
Q2
それらとは
何のことですか。
그것들이란 무엇인가요。
An
部活でサッカーをしている
時に
感じる
心地よさ。
동아리에서 축구할 때 느끼는 편안함。