なかなか考え込む性質にあるので、生きることをしんどいと思うことも多い。
因为性格上很容易陷入沉思,所以常常觉得活着很难受。
こういう自分が今こうやって生きているのは、大袈裟にではなく、小説のおかげだと思っている。
我认为,像我这样的人之所以能像现在这样活着,并不是夸张地说,多亏了小说。
人によっては、それが素晴らしい漫画であったり、演劇であったり、音楽だったり、映画だったりもするだろう。
对有些人来说,那可能是精彩的漫画、戏剧、音乐或电影。
僕は常に空腹であるように言葉を求めて、その言葉を自分の中に入れ、そこから自分なりに考え、言葉によって自分を守るように生きてきた。
我总是像保持饥饿一样渴求语言,把这些语言纳入内心,从中以自己的方式思考,并靠语言来保护自己地生活着。
それは何も僕に言語のセンスがあったとか、頭が良かったとかというわけではなく、わからないものは繰り返し読んできたからである。
这并不是说我有什么语言天赋或者很聪明,而是因为对不懂的东西我会反复阅读。
学生の時は、背伸びして色々なものにふれた。
そうしないと、逆に生きていけない気がした。
学生の自殺の報道や、破滅を選んでしまう人たちの報道を見る度に、色々思う。
每当看到有关学生自杀的报道,或那些选择毁灭的人们的报道时,我都会有许多感想。
人生に絶望を感じるのは仕方ないと思う。
誰もが明るく生きられるわけではない。
家族も友人も会社も助けにならない場合、しかしこの世界には、文化というものがある。
当家人、朋友和公司都无法提供帮助时,然而这个世界上还有所谓的文化存在。
文化は、全ての人間に対して、平等に開かれている。
商業ベースに乗った安易なものが溢れているからなかなか見つけにくい世の中だけど、自分を強く揺さぶり、救ってくれるようなものに出会えた時、もう一回生きてみようと思うことは、確かにある。
虽然这个世界充斥着以商业为基础的浅显之物,难以找到真正的好东西,但当遇到能够强烈撼动并拯救自己的事物时,确实会想再试着活下去。
(中村文則「文化も救ってくれる」2009年2月21日付け産経新聞による)
中村文則「文化も救ってくれる」2009年2月21日刊载于産経新聞
破滅:人間や人生、家、国などがまったくだめになること
商業ベースに乗った:利益を得るための
問題1 そうは何を指しているか。
1.少し難しい本を読んで、自分の知らない言葉をたくさん得ようとしたこと
2.映画や演劇を見て自分を励ましたこと
3.新しいことにチャレンジして、たくさんの経験をしたこと
4.様々な資料を使って、徹底的に調べたこと
問題2 筆者が考える「文化」の働きは何か。
1.人間社会を平等にすること