词汇
词汇
| 词汇 | 释义 |
|---|---|
| 万能 | 万能 |
| 落胆(する) | 沮丧 |
| 愛着 | 依恋 |
| 完全無欠 | 完美无缺 |
| 無機質(名) | 无机质(名词) |
| 語釈 | 释义 |
| 根気 | 毅力 |
| 執念 | 执念 |
| 版 | 版本 |
| 格闘(する) | 格斗 |
| 編む | 编织 |
| 刻印(する) | 刻印 |
| てんで | 完全地;全然(用于否定) |
| 兄貴 | 哥哥 |
| 荒物屋 | 杂货店 |
| 鷹揚 | 泰然自若;豁达 |
| 捕鯨船 | 捕鲸船 |
| 乗組員 | 乘员;船员 |
| 仲裁(する) | 仲裁;调解 |
语法
语法
~どころか
连~也不◎ 表示与预期完全不同,常用于含不满或不快的说法
1. 忙しくて、海外どころか、近くの温泉にも行けない。
因为太忙、别说出国了、连附近的温泉都去不了。
2. 彼は謝るどころか、文句を言っていたそうだ。
听说他非但没有道歉、反而还在抱怨。
~抜く
~到底◎ 不放弃,坚持到底
1. これが、彼らが考え抜いて出した結論だった。
这是、他们反复考虑后得出的结论。
2. 途中で何度かあきらめかけたが、最後まで走り抜いた。
中途好几次想要放弃、但坚持跑到了最后。
阅读
辞書は必ずしも万能ではないと知り、荒木は落胆するどころか、ますます愛着を深めた。★かゆいところに手が届ききらぬ箇所があるのも、頑張っている感じがして、とてもいい。決して完全無欠ではないからこそ、むしろ、辞書を作った人たちの努力と熱気が伝わってくるような気がした。一見しただけでは無機質な言葉の羅列だが、この膨大な数の見出し語や語釈や作例はすべて、誰かが考えに考え抜いて書いたものなのだ。なんという根気。なんという言葉への執念。
小遣いがたまるたび、荒木は古本屋へ走った。辞書は改版されると、それ以前の版が古本屋で安価で売買されることが多い。異なる出版社のさまざまな辞書を、少しずつ集めて読み比べた。使い込まれて表紙がちぎれたもの。前の持ち主の書き込みや赤線の残るもの。古い辞書には、作り手と使い手の言葉との格闘の跡が刻印されている。
国語学か言語学の学者になって、俺も自分の手で辞書を編みたい。高校二年生の夏に、荒木は大学に進学させてくれと父親に頼んだ。
「はあ?国語学って、なんだそりゃ。おまえ、日本語喋れるじゃねえか。 何で大学行ってまで国語を勉強する必要がある」。
「いや、そうじゃなくて」。
「そんなことより、店の手伝いしろ。母ちゃん腰痛めちゃってんだぞ」。
てんで話の通じない父親を説得したのは、『岩波国語辞典』をくれた叔父だった。
「まあまあ」兄貴」。
数年に一回しか実家の荒物屋に顔を出さない叔父は、鷹揚に仲裁した。叔父は捕鯨船の乗組員で、長い航海の間に辞書の味を覚えたらしい。親せきのあいだでは変わり者で通っていた。
「こうちゃんはわりと賢い子じゃないか。思い切って大学へやったらどうだい」。
(三浦しをん『舟を編む』光文社より)
CHECK
Q1 荒木は辞書のどんなところに愛着を感じていますか?
Q2 荒木は辞書を作った人たちのことをどう思っていますか?